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感情が壊れる。

“普通の顔” 

原作では、杏奈の振る舞いをこのように表現している。映画では、それを絵=アニメーションで表現しなければならず、心模様の移り変わりと併せて重要なポイントになっている。


特に杏奈の“普通の顔”は、年齢(思春期であること)と、幼少期から現在に至るまでのいくつかのトラウマによって築かれた「感情の壁」で、本来持っている感情を高い壁で囲っている-そんなようなことだと思っている。


しかしその感情の壁に厚みはなく、時々壁が壊れて感情があふれ出ることがある。
この描写が絶妙で、見る者の多くの共感を得たのではないかと思う。現に私も、遠からず似たような感情を過去に経験していたのか、その瞬間にフラッシュバックする感情がある。


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信子に入り込まれるシーン。これを杏奈は猛烈に拒絶する。

一見、図々しいとも取れるこの振る舞いは、通常であれば人と人とが繋がるためのスキンシップとしてありふれた光景でもあり、快いとはいかずともここまで拒絶することはない。
そこに、杏奈の感情の壁が壊れた瞬間を垣間見るとができる。この後、杏奈の壊れた感情は溢れて止まらず、湖岸で泣き崩れる。


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サイロに取り残された(と、記憶と夢がクロスオーバーして誤解している)シーン。

心を許し、通じ合い、乗り越えかけたところで最悪の展開を迎え、これまでのトラウマが甦って感情が崩壊する。



そして、最後にマーニーの全てを許すシーン。

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壊れた感情の収拾がつかないまま、マーニーの全てを許し、永遠の友情(愛)を杏奈は誓う。


同じような場面に立たされた場合、まず誰もが採る行動が「状況を整理する」ことだろう。そのぐらい、事態は混乱の渦中にある。

しかし、杏奈のマーニーに対する思いは“好きかどうか”でしかなく、その他全ては煩わしいことに過ぎない。状況などどうでも良いぐらい、二人は通い合っていたのだ。

その模様を、このシーンで見事に表現している。





これらのエピソードを経て、杏奈は感情の壁を全て取り払い、母(頼子)の愛を理解し、普通の顔と離別することで釧路の一夏を終える。


ざらついた思春期は、爽やかに終演を迎える。






    




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思い出のマーニー×種田陽平展@新潟県立近大美術館。

麻呂監督のオスカー受賞、本当に残念でした。ですが、アニメーター出身の長編監督、そしてアカデミーノミネートという栄光はどなたにでもできることではありません。これからのご活躍を心から期待し、応援しております。


で、、、昨日(10日)は弾丸日帰りで新潟へ行ってきました。


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もちろん目的はひとつ!!!このブログでわざわざ書くぐらいですから、へぎそばを食べに、、、とかではありません(゚Д゚)



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名古屋は家族を連れて行きましたが、今回は平日ということもあり、かつ、ゆっくり見たいという希望から1人で行ってきた。


平日で空いていたこともあり、今までで一番じっくりと時間をかけてひとつひとつ鑑賞することができました。

ジブリの映画製作にかける“匠志向”とも言うべきこだわりは今や有名な話しだけども、種田さんが美術監督を受け持ったこの作品はそれに輪をかけて拘り、そして緻密に作られています。


会場の中は写真が撮れないため、その一部を公式ガイドブックから・・・。


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なんでも、今回美術監督をお引き受けされた際、この展示会のイベント企画も同時進行で進められたとのこと。

映画の世界観をアニメーション上で作りつつ、その世界があたかも実在したかのような創意工夫が凝らされており、足を踏み入れた瞬間、みるみるうちに北海道の湿原へと引き込まれていくのです。

写真は、湿っ地屋敷の設計図面を当時の時代様式に合わせて作られたもの。こうした工夫で、あたかもこの時代に本当にこんなお屋敷があったかのような錯覚に陥ります。


マーニーの部屋、青い窓、キノコ狩りをした林、サイロ・・・。東京ではすし詰め状態で落ち着かなかったですが、改めて清らかな心で見ることで、映画の感動が反芻するのでした(涙)本当に良い映画。本当に美しい世界。


そして!!!



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種田監督のサインゲットぉ!!!(・∀・)♪


名古屋では即完売でゲットなりませんでしたが、晴れて新潟でゲットすることができました!


東京からだと名古屋の万博会場へ行くよりもアクセスが楽で早い!これはあと数回は行けるな(ニヤリ)







(・∀・)←ヲタク丸出し
プロフィール

tadasuko

Author:tadasuko
あと数年で40歳。アニメーションとはほど遠い業界の、小さな会社をやっています。

ここでは実社会の自分から完全逃避して(笑)自分の人生に大きな衝撃を与えた「思い出のマーニー」のすばらしさをひたすら書き殴っていきたいと思います。

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